いまWritterの中の人たちが何を考えていて、生成AIやSNSの課題にどう向き合おうとしているのかについて、率直にお話しさせてください。


1. 生成AIとの向き合い方

Writterでは、生成AI画像について否定するわけでもなく、肯定するわけでもありません。人の手で作られた作品との区別は明確に行ったうえで可能とします。

「なんだ、AI作品投稿可能なのか。じゃダメじゃん。」と思う方もいるかもしれませんが、考えがあるので読んでいただけると嬉しいです。

まず、僕らがどうルールを作っても「悪用や無意識で、AI画像は投稿されてしまいます」。それを防ぐには、現在の判別技術を使用しても、AIに読ませて検閲するしかないのです。Xや大手投稿サイトや、生成AI禁止サイトも、ほとんどのプラットフォームで、AI画像をフィルタリングするのにAIを使用しています。

僕らが選択したのは、「画像検閲にAIを使用しない」という選択です。

そのうえでAI画像を区別するためには、投稿をOKとしたうえでラベリングを行う機能をつけることがプラットフォームとして「手作業のクリエイターの方を守れる」そんな手段として設計しています。弊社が生成AI画像禁止と言っても世の中からは消えないので、それであれば正しい区別の形を作っていきたいと考えます。近いうちに、NOAIユーザー同士しか投稿が見えなくなるような、「完全NOAIモード」も実装企画しております。

クリエイター様を守れるようにいただいたご意見はすべて目を通しますが、法整備も整っていない問題のため、目の前の問題を見るだけではなく落ち着いて視野を広げながら慎重に検討してまいります。あくまで感情的に処理していい問題ではないという判断であり、生成AIを擁護する意図はないため、あとからAIに関するルールや禁止事項を設ける可能性がある点はご了承ください。

自身の作品が学習に使われたくないと思う人にとって、気軽に作品をアップできなくなってしまったこの問題についてはとても心を痛めています。


2. 同じエアコンの話をしても、暑い部屋と寒い部屋では答えが違う

ひとつ、たとえ話をさせてください。

とても暑い部屋にいる人と、とても寒い部屋にいる人がいます。それぞれに「エアコンついて」話を聞いたら、暑い部屋の人は「いますぐ冷房を入れるべきだ!」と言うでしょう。しかし、寒い部屋にいる人がそれを聞いたら、「冷房? 正気か?」と思うはずです。どちらも間違っていません。ただ、いる場所が違うだけです。

すべてにおいてそうだと言うつもりはありません。しかし、環境や境遇が異なる人が同じテーブルに座れば、意見は当然割れます。そしてそれは、「どちらが正しいか」白黒論争になります。そうなれば自分の都合のいい情報しか接種できなくなり「みんなそう思っている」という思い込みにどんどんハマってしまいます。

いまのSNSは、アルゴリズムによって、まったく異なる環境にいる人たちが半ば強制的に同じものを見させられる構造になっていると感じています。日常の多くの時間がそのようなものであれば、生きづらさや、休んでも疲れが取れないような感覚に繋がってしまう。というかそもそも日本だけなのか、世界中そのものがどこか鬱っぽい気もしています。

Writterは、穏やかで落ち着ける優しい日常を作れたらと考え、プロジェクトの方針を途中で練り直しSNSライクなセクションも開発しました。いいねじゃなくて「ファボ」に拘ったり。いろんな細かいとこも見てもらえたら幸いです。


3. 小さなチームの、大きな情熱で作っています

Writterは、某大学法学部在籍時に出会った「山田火星」、「西モン」の二人から始まって、私たちの大好きな優秀なエンジニア、協力してくれる友人たちも加わった小さなチームで2024年11月頃から開発をはじめました。

まわりから言われました。「小規模チームで大規模なSNSは作れない」「これは儲からない」「カスタマーハラスメントのリスクが高い」「日本からグローバルに展開できたソーシャルアプリはほぼ実例がない」。たしかにそうかもしれませんが、僕らはそもそもSNSっぽい所にいま寄り道をしているだけで、明確に作りたいものとその好奇心があって、貧乏でも構わないです。

隠さずに言うと、現時点でアプリの制作や運営システムにAIは使用していません。 今後どうするかはさておき、いま皆さんが触れているWritterは、すべて人間の手と情熱で作られたものです。バグの修正も、機能の追加も、ひとつずつ手作業です。そのぶん時間がかかることもありますが、真摯に頑張るのでご了承くださいませ。


4. AI学習対策だけでは、作品は守りきれなくなるかも?

未管理著作物裁定制度とWritter

2026年4月から「未管理著作物裁定制度」が施行されます。これは、連絡先が不明な著作物を、国の裁定によって許可なく利用できるようにする仕組みです。

もし、ネット上で作品と作者が切り離され、連絡先が辿れなくなってしまったら。それは公的に「持ち主不在」とみなされ、意図しない形で使われてしまうリスクに直結すると現状では考えられます。

この仕組みに対して、法的に完璧な対抗手段を個人で持ち続けるのは簡単ではありません。しかし、法的に成立するかどうかを議論して何もしないままでいるより、まずは作品と作者の繋がりを物理的に残していくことが重要だと考えて、Writterでは、画像に権利情報を記録する刻印機能「ピクディー(PicDNA)」を導入します。

作品がネット上を独り歩きしても、作者という存在に辿り着くための手がかりをデータに残す試みです。「できることからはじめよう」。これが、今の私たちのスタンスです。試験的な実装ですが、少しでもインターネットが安全になるきっかけになれば嬉しいです。


5. 最高の「寄り道」を目指して

Writterは正直なところ、まだ「SNSっぽいナニカ」の段階にいます。完成形にはまだ遠い。

でも、私たちが目指す形、やりたいことは明確にあり、そこに向かって毎日開発を続けていきます。先に言っておきます、これから先のアップデートで海外展開をしながら全く別アプリになるくらい変わります。ライブ感で楽しんでいただけると嬉しいです。ただ一つ言えることは、あなたと世界を本気で繋ぐつもりです。

そんなもんで、SNS部分はいい意味でこだわりがあまりないので、皆さんと一緒に民主主義な感じで作っていきたいと考えています。たとえば「スペース」という画面は、リリースから1カ月の間に見た目や操作感を数十回変えました。完成品をドンと出すのではなく、使ってもらいながら育ててきました。あなたの本当に好きなSNSってどんなものですか?ぜひご意見ください!

生成AIの学習問題など、いまSNSが抱えるさまざまな課題に対しても、日本の企業として、皆さんの意見を聞きながら解決策を模索していきたいと考えています。この取り組みが、もっと良いアプリの創出につながったり、大手SNSがアップデートするきっかけの一つになれたら、それだけでも意味があるのかなと。そしたらWritterから旅立ってくれたら、役目を終えたら終了するのも美しいと思います。もちろん使い続けてくれたらめちゃぱちゃ嬉しいです。多くの人にとって「立ち寄ってよかった」と思える人生の寄り道になれたら、すごくいいなと思います。


皆さんのご意見は、アプリの中の「ご意見箱」、HPの「お問い合わせ」から送っていただける仕組みを作っています。不具合や、ほしい機能など意見をください。セキュリティ上、返信は基本していませんがすべてのご意見をチームで100%確認しています。

推しの会社、はないと思いますが、我々が推しの会社になれるよう真摯に頑張ります!小さなチームですが、これからも一緒に歩んでください。よろしくお願いいたします!

株式会社GOLDENBEAM