いまWritterの中の人たちが何を考えていて、生成AIやSNSの課題にどう向き合おうとしているのかについて、率直にお話しさせてください。


1. 生成AIとの向き合い方

生成AI技術は日々進化している。必要な対策は、技術の発展に合わせて常にアップデートで対応していきます。クリエイターの皆さんを守れるように努力します。その上でWritterのスタンスは、肯定でも否定でもなく、適切な形での共存を試たいということ。具体的には、生成AIを使用した作品についてもラベルを付けたうえで投稿を可能とします。ただし、人の手で作られた作品との区別は明確に行います。タイムラインに表示されないためのフィルターの実装や報告による不適切コンテンツの削除対策も迅速に行う体制を整えてたり、課題はまだありますが手作業で対応を進めています。


2. 同じエアコンの話をしても、暑い部屋と寒い部屋では答えが違う

ひとつ、たとえ話をさせてください。

とても暑い部屋にいる人と、とても寒い部屋にいる人がいます。それぞれに「エアコンついて」話を聞いたら、暑い部屋の人は「いますぐ冷房を入れるべきだ!」と言うでしょう。しかし、寒い部屋にいる人がそれを聞いたら、「冷房? 正気か?」と思うはずです。どちらも間違っていません。ただ、いる場所が違うだけです。

すべてにおいてそうだと言うつもりはありません。しかし、環境や境遇が異なる人が同じテーブルに座れば、意見は当然割れます。そしてそれは、決着のつかない「どちらが正しいか」論争になっていきます。解決策は、必ずしも他人を理解させることではないと考えます。

いまのSNSは、アルゴリズムによって、まったく異なる環境にいる人たちが半ば強制的に同じものを見させられる構造になっていると私たちは感じています。可処分時間の多くを費やすSNSがそのような場所であれば、生きづらさや、休んでも疲れが取れないような感覚に繋がってしまう。

Writterは、いつからかそんな風に変わってしまったSNSを、もう一度、穏やかで落ち着ける優しい場所に戻せたらと考え、プロジェクトの方針を途中で練り直しSNSライクなセクションを開発しました。いいねじゃなくて「ファボ」に拘ったり、いろんな細かいとこも見てもらえたら幸いです。


3. 小さなチームの、大きな情熱で作っています

Writterは、某大学法学部在籍時に出会った「だーやま」、「西モン」の二人から始まって、私たちの大好きな優秀なエンジニア、協力してくれる友人たちも加わった小さなチームで2024年11月頃から開発をはじめました。

隠さずに言うと、現時点でアプリの制作や運営システムにAIは使用していません。 今後どうするかはさておき、いま皆さんが触れているWritterは、すべて人間の手と情熱で作られたものです。バグの修正も、機能の追加も、ひとつずつ手作業です。そのぶん時間がかかることもありますが、真摯に頑張るのでご了承くださいませ。


4. AI学習対策だけでは、作品は守りきれなくなるかも?

2026年4月から「未管理著作物制定制度」が施行されます。これは、連絡先が不明な著作物を、国の裁定によって許可なく利用できるようにする仕組みです。

もし、ネット上で作品と作者が切り離され、連絡先が辿れなくなってしまったら。それは公的に「持ち主不在」とみなされ、意図しない形で使われてしまうリスクに直結すると現状では考えられます。

この仕組みに対して、法的に完璧な対抗手段を個人で持ち続けるのは簡単ではありません。しかし、法的に成立するかどうかを議論して何もしないままでいるより、まずは作品と作者の繋がりを物理的に残していくことが重要だと考えて、Writterでは、画像に権利情報を記録する刻印機能「PicDNA(ぴくDNA)」を導入します。

作品がネット上を独り歩きしても、作者という存在に辿り着くための手がかりをデータに残す試みです。

「できることからはじめよう」。これが、今の私たちのスタンスです。試験的な実装ですが、少しでもインターネットが安全になるきっかけになれば嬉しいです。


5. 最高の「寄り道」を目指して

Writterは正直なところ、まだ「SNSっぽいナニカ」の段階にいます。完成形にはまだ遠い。でも、私たちが目指す形、やりたいことは明確にあります。

この先、海外展開や大きなアップデートを経て、まるで別のアプリのように変わっていきますが、皆さんと一緒に作っていきたいと考えています。たとえば「スペース」という画面は、リリースから1カ月の間に見た目や操作感を数十回変えました。完成品をドンと出すのではなく、使ってもらいながら育ててきました。

生成AIの学習問題や、生きづらさを感じさせているかもしれないアルゴリズムの在り方など、いまSNSが抱えるさまざまな課題に対しても、日本の企業として、皆さんの意見を聞きながら解決策を模索していきたいと考えています。この取り組みが、もっと良いアプリの創出につながったり、大手SNSがアップデートするきっかけの一つになれたら、それだけでも意味があるのかなと。使い続けてくれたらもちろん嬉しいですが、多くの人にとって「立ち寄ってよかった」と思える人生の寄り道になれたら、すごくいいなと思います。


皆さんのご意見は、アプリの中の「ご意見箱」、HPの「お問い合わせ」から送っていただける仕組みを作っています。不具合や、ほしい機能など意見をください。セキュリティ上、返信は基本していませんがすべてのご意見をチームで100%確認しています。

小さなチームですが、これからも一緒に歩んでください。よろしくお願いいたします!

株式会社GOLDENBEAM